最近知られるようになってきた電子版のお薬手帳。毎回紙の手帳を持っていくのが面倒だし、すぐ忘れる・・たしかにそうですね。
そこで、スマホアプリにして、一体化した手帳だと便利!と感じる人もいるのではないでしょうか。ただ、電子化したお薬手帳のデメリットを知っておくとよいですね。
そこでお薬手帳電子化の不便な点を紹介しましょう。いろいろな側面からの情報を知ってから、導入するか決めるとよいですよ。
お薬手帳電子化のデメリット~不便な点5つ
1、35円~40円安くならない場合がある
これは薬局側の問題ですが、まれに手帳持参なしと見なされて高い請求がつくことがあるんです。
「お薬手帳ありますか?」
「電子版のお薬手帳を持っています。」
と毎回伝えて、スマホのアプリの画面を見せるという流れをしていたハズなのに、明細を見ると、
薬剤服用歴管理指導料が毎回50点になっている・・なんてことがあります。
つまり電子版のお薬手帳を持っているのに、持参してきていないとみなされて、点数が高くなった請求になってしまうんですよね。35円~40円の負担ですが、やはり嫌ですよね。
もちろん再来局ですし、6か月以上あけて受診しているわけではないです。「アプリだ」と言われても、薬剤師がよくわかっていなければ、50点を算定する薬局が多少あることがありますので、要注意です。
このあたりは、薬局側の100%のミスですが、まだまだ少なからず、情報が古いままのところがあるので、少し気をつけたいところです。
2、薬局の普及率が低い
地域性もありますが、薬局によっては、アプリが浸透していないところがあります。電子お薬手帳を使っていない薬局に行くと、手帳を使うことになり、まとめるためにわざわざ手で入力しなくてはならない・・なんてことがあるのです。
お薬手帳の電子化の導入具合は、地域性が大きいですが、なかには、県内で二つの薬局しか電子化をしていない・・なんてところもあります。導入するかどうかは、地元の薬局で下調べするとよいですね。
3、スマホアプリが乱立している
電子お薬手帳は、薬局によって指定がいろいろあり、種類も乱立しています。 有名どころでは以下のようなアプリです。
- eお薬手帳・・STNetと日本薬剤師会
- お薬情報玉手箱・・日本生命と日本保険薬局協会
- ヘルスケア手帳・・パナソニック
- pharmo・・ファルモ
薬局が提携しているアプリだと、パソコンで自動的に薬のデータが見れますが、そうでないとわざわざ、スマホを薬剤師に渡して・・としなければいけません。
いちいちスマホアプリをわたすのは正直面倒くさいです。さらに薬局によって、使えるアプリと使えないアプリがあります。A薬局では入力可能なのに、B薬局で入力できないアプリがある・・という感じです。
4、スマホユーザーでない人は使えない
年齢が上の方はスマホを持っていない人が多いですよね。また40,50代でも、スマホはもっていて、ラインなんかはできるけど、アプリとなると手が出ないし、出せない‥なんて人もいます。
そのような年代の方こそに、電子版の薬手帳を使ってもらいたいのに、なかなか電子化できないという問題があります。薬剤師の方たちだけ大変になりますね。
5、セキュリティの心配
電子化することによって、避けてはならないのが情報の漏洩ですね。ぜったい大丈夫と言えないものです。
万が一の事態を避けたいなら、今までのような紙のお薬手帳がよいと感じています。
終わりに
お薬手帳の電子版に関しては上記のようなデメリットがあります。もっと普及率が上がれば改善する余地は十分ありますが、今現在は場所によっては使いにくいという印象です。
逆によく行くクリニックや病院が、すべて電子化に対応していて、自身もアプリに強いなら、便利な方法になりますよ。