インフルエンザで寝込んでいる部屋で、洗濯物を部屋干しした・・これって、もう一回洗ったほうがよいのでは?と思うことがありませんか。
これ以上感染を広げないためには、細心の注意をはらいたいですね。ただ部屋干しした洗濯物に菌は付着するの?生き続けるの?と気になります。
実はインフルエンザでも、洗濯物を部屋干ししても感染の心配はありません。それよりも床掃除が大事なってくるので詳しく説明しましょう。
インフルエンザは部屋干しの洗濯物で感染するのか
結論から言って、洗濯ものについたインフルエンザウィルスに関しては、感染を気にする必要は全くありません。
服についたインフルエンザのウイルス・・2~8時間で死滅する
インフルエンザは、服などものに付着したあとで洗濯してまでも生き残るほど、強い菌ではありません。
ですので、そのまま乾かして畳んでしまってOKです。それよりも以下の点に注意しましょう。
床掃除が大事!
実はインフルエンザウィルスには以下のような特徴があります。
湿度が高い部屋ではインフルエンザウイルスは水分を含んで重くなり、不活性化して床に落ちる
ですので、
部屋干し後に床の掃除をおこなう
これが重要になってくるのです。
- クイックルワイパー
- 拭き掃除
- コロコロ
なんかでも、床におちたインフルエンザウィルスを取り除けます。絨毯なんかは、粘着性のコロコロなんかでも有効です。
ですので洗濯ものは部屋干して乾燥させておいて、その後しまって、最後に床の掃除をおこなえば、さらなるインフルエンザの感染予防になるでしょう。
ただ、インフル患者のいる部屋で干した洗濯物が、どうしても気になる!というのであれば、お日様が出ている日に、洗い直して外で干して日光消毒すればよいですね。
ただ二度手間になりますので、正直そこまですることはないです。それよりも
- 手洗い
- マスク
- うがい
などを徹底させて、これ以上感染者を増やさないほうに重きをおいたほうがよいです。
湿度にかなり弱いインフルエンザウィルス
そもそもインフルエンザウィルスは、湿度にめちゃめちゃ弱いんです。よく冬の時期は、部屋を乾燥させないほうがよいと聞きますよね。
アメリカのある実験結果で、箱の中に、インフルエンザウィルスを入れて、6時間たった後のウィルスの変化を調べたデータがあります。結果は以下です。
- 温度20℃ 湿度20% ・・ 70%のウイルスが生存
- 温度32℃ 湿度20% ・・17%のウイルスが生存
- 温度20℃ 湿度50% ・・ 3%のウイルスが生存
つまり湿度を50%にすると、ほとんどのインフルエンザウイルスを死滅(不活性化)させることになります。
上記の研究結果をみると、温度よりも湿度のほうが重要ということがわかりますね。ですので、洗濯してしまえば、インフルエンザの菌のほとんどの活動が弱まりますので、気にしなくてOKです。
部屋干しはインフルエンザ予防にもなる!
むしろ洗濯物の部屋干しは、合理的なインフルエンザ予防になります。一説によると
加湿器よりも部屋干しのほうが部屋全体の湿度のアップにつながる
と言われています。
洗濯物の面積が大きいですので、グッと部屋全体の湿度が高まりやすいんですね。インフルエンザになっても、また予防としても洗濯物を部屋干しすることは、菌の死滅(不活性化)につながるというわけです。
あわせて、拭き掃除をおこなうことも重要になってくるのです。あまりストイックになることはないと思いますが、湿度+拭き掃除はしっかりやりたいものです。
終わりに
インフルエンザに罹ってるときに、部屋干しした洗濯ものが気になりますよね。感染するの?と心配になりますが、菌は不活性化して、床に落ちます。ですので、そのままたたんでOKです。
ウィルスは、水分を含んで重くなって床に落ちますので、サッと掃除すれば完璧です!ぜひ試してくださいね。